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QGISをチャットで操作できるAIエージェント「Mapsuke」をオープンソースで公開

株式会社MIERUNEは、オープンソースのデスクトップGIS「QGIS」をチャットで操作できるプラグイン「Mapsuke(まぷすけ)」を公開しました。QGIS公式プラグインリポジトリから無料でインストールでき、お手持ちのClaude CodeまたはCodexをそのままQGISに接続して利用できます。

Mapsukeの使用イメージ

できること

Mapsukeは、QGISのパネルで日本語でチャットするだけで、接続したAIエージェントがQGISを操作します。QGISの細かな操作手順を覚えていなくても、やりたいことを言葉で伝えられれば、たとえば次のような作業を会話で進められます。

※本記事に掲載した地図、分析結果、レポートは、Mapsukeの動作を紹介するために作成した例であり、内容の正確性を検証したものではありません。業務上の判断に用いることは想定していません。

1. データを集計して色分け地図を作る

公開データの取得から集計、色分けやラベルといった見た目の設定まで、地図づくりの一連の作業を会話で進められます。そのまま印刷レイアウトの作成を続けて依頼することもできます。

指示の例:「札幌市の区ごとの最新の地価調査のデータをもとに価格を集計して、平均価格をもとにコロプレスマップを作成して」

札幌市の区ごとの地価調査の平均価格を集計し、色分け地図にした例

2. 座標のない図面をジオリファレンスして、ポリゴンまで作図する

PDFや画像の図面を地図に位置合わせし、描かれている区画をGISデータとして作図するところまで任せられます。対応点の指定やトレースといった手作業は不要です。

指示の例:「千葉県の広域都市圏図をジオリファレンスしてQGISに追加して、ポリゴンを作図して」

千葉県の広域都市圏図(PDF)を位置合わせし、6つの都市圏をポリゴンにした例

3. 衛星画像から指標を算出し、時系列アニメーションにする

衛星画像の検索と取得から指標の計算、区画ごとの集計、時系列アニメーションの作成まで、複数の処理を組み合わせた分析を会話で進められます。

指示の例:「8月から10月にかけての北海道東川町における田んぼごとのNDVIを算出して、アニメーションを作成して」

Sentinel-2画像から田んぼ(筆)ごとにNDVIを集計し、8月以降の推移をアニメーションにした例

続けて「このデータでレポートを作って」と頼めば、同梱のレポート作成スキルで、要点のまとめと推移のグラフ、観測日ごとの地図などを配置したPDFレポートまで仕上げます。

同じデータから作成したPDFレポートの例

4. 既存のプラグインを組み合わせて使う

QGISに追加したプラグインのプロセシングツールは、そのままエージェントの道具になります。複数のプラグインを順に呼び出す処理もひとつの指示で進められ、解像度の選択など判断が必要な点は利用者に確認を求めます。

指示の例:「現在のマップの範囲の地理院標高タイルを取得してDEMを作って、CS立体図にして」

ElevationTile4JPとCSMap Pluginを使い、富士山周辺のCS立体図を作成した例

利用方法と動作環境

Mapsukeは、QGISの「プラグインの管理とインストール」から検索してインストールできます。利用には、QGIS 3.44以降と、Claude CodeまたはCodex CLIのいずれかが必要です。インストールから最初の操作までの手順や応用的な使い方は、QGIS LABの記事で詳しく紹介しています。

項目 内容
料金 無料(オープンソース、GPL v2)
対応QGIS 3.44以降(QGIS 4.0にも対応)
必要なもの Claude CodeまたはCodex CLI、および各サービスのサブスクリプションまたはAPIキー
ソースコード https://github.com/MIERUNE/mapsuke

※Claude Code、Codexの利用料金は、各サービスの契約に基づきユーザー様にご負担いただく必要があります。

今後の展望

MIERUNEは2016年の創業以来、QGISのプラグインを無償で公開し、QGISコミュニティへの寄付や研修事業を通じてQGISの普及に取り組んできました。Mapsukeを通じて、AIエージェントによるGIS業務の効率化をオープンソースのかたちで広げてまいります。プロセシングツールを備えたプラグインは、そのままエージェントの道具になります。お客様固有の業務フローをプラグインとして整備することで、業務の自動化を安全に進められるようになります。

MIERUNEでは、こうした業務向けプラグインの開発や法人での導入支援、QGISサポートのなかでの活用支援を提供するとともに、セミナーや研修の実施も検討してまいります。

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